事例報告

概要

大学eラーニング協議会では,先進的にICT化をおこなっている加盟大学の事例を報告しており,このページでは報告の際の資料と概要をまとめて蓄積しています.ICT化を進めるうえでの参考にご活用ください.
これらの事例の蓄積は始まったばかりで試行的段階ではありますが,全国の多くの大学が学士課程の教育の質改善の参考にしていただければ幸いです.

過去の事例(活用事例)は [こちら]

事例

岡山理科大学における教学支援DXの取り組み

岡山理科大学 副学長 平野 博之

本学では建学の理念を実現すべく,研究推進,国際性,地域貢献などを柱とする,10年間の行動計画「岡山理科大学ビジョン2026」を定め,2022年度からは「DXの推進」などを新たに柱に加え,後半となる第Ⅱ期の5年間をスタートさせた.DXはビジョン全体に関わる非常に重要な柱である.ここでは,本学の教学支援におけるDXの取り組みの現状について紹介する.

Moodleの小テストにおける不正行為抑止機能の実装

佐賀大学 米満 潔

コロナ禍におけるオンライン授業において,対面授業と同等に本人確認や不正防止を実現できるオンライン試験環境の構築が必要となった.そこで,これまでに培ったオンライン授業に関する成果や手法を活用し,全学教育機構高等教育開発室を中心として,アドミッションセンター,DX推進準備室と連携し,LMSとして使用しているMoodleの「小テスト」機能をカスタマイズすることで不正行為抑止機能を実装したオンライン試験システムを開発した.

対面教育とオンライン教育を組み合わせた学修環境の構築

九州工業大学 学習教育センター・ICT支援部門 大西 淑雅*a

九州工業大学は,私立明治専門学校(設立認可1907年7月,開校1909年4月)にはじまり,大学として1949年5月に工学部を設置(戸畑キャンパス)した.その後,1986年に情報工学部(飯塚キャンパス),2000年に生命体工学研究科(若松キャンパス)などを設置し,現在では学生数5600人,教職員950人規模の理工系大学である.
九州工業大学(以降,本学と記す)では,教育のICT化を促進するため,学習管理システム(LMS)を2004年から試行し,2005年度より学習支援サービス(Moodle)の全学展開を図ってきた*b.また,ノートパソコン必携化(2018年度試行,2019年度開始)や学習支援サービスの母体となる「学習基盤システム(情報活用仮想基盤)*c」を増強(2019年3月~)していたため,ビデオ会議サービス(Zoom)との併用により遠隔授業(2020年5月~)を対応することができた.
本事例報告では,オンライン教育の方向性を皆様と議論するために,本学における遠隔授業の対応について紹介する.また,高度化デジタル改革(DX)推進計画に基づき,「学習データや多様なツールを統合的に管理・提供」,「時間・場所の制約を受けない実践力習得を可能とする演習環境」,「デジタル教育の準備および実践を効率化するための支援環境」の各項目について,2021年度に整備した機能やサービスについてあわせて紹介する.
本学にとどまらず,多くの高等教育機関では,教職員や学生における遠隔授業の経験により「オンライン教育の利点や課題」を明らかになり,情報ツールや各種サービスの活用ノウハウを蓄積できたと思われる.これらの情報を多く共有・情報交換をすることで,効果的な教育・学習を実践するための教育DXを加盟機関と共に今後も考えていく必要がある.本学においても,情報工学部設置時の目標を再確認し,「キャンパスは来るべき情報社会のモデルであるべき」との方針のもと,対面教育とオンライン教育を組み合わせた学修環境の構築を推進していきたい.
*a 2022.5.1より九州工業大学・情報基盤センター(専任)学習教育センター(兼任)
*b https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsise/32/1/32_16/_article/-char/ja
*c https://www.jsise.org/taikai/2019/program/contents/pdf/I3-3.pdf

Last modified: 2022年8月19日